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新年度になって早一か月、新規の入塾も少し落ち着いてきて、面談などを行っている時期ではないでしょうか。
今回の記事では、学習塾による「ペルソナ設定」について説明していきます。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、難しいことではありませんのでぜひ最後までご覧ください。
「ペルソナ」という言葉を聞いたことがありますか?
ペルソナとは主にマーケティングで使われている言葉で、企業が提供する商品やサービスにとって理想的な顧客像をまるで実在する人物のように具体的に描き出す手法のことです。
以前ターゲッティングについて説明したことがありましたが、ターゲッティングとの違いとして、ペルソナはより深く1人の象徴的な顧客に向き合います。
ではどのようにペルソナを設定していくのか。
必要になる情報は、性別・年齢・居住地・教育レベルなどの基本情報。次に趣味・興味・日常生活・家族構成・使用するメディアに関して。また、商品を購入するに至るまでのプロセスやどういった点に価値を見出しているかです。
こうした情報を学習塾の顧客、すなわち生徒に落とし込むとどうなるでしょうか。
では、具体的にペルソナ設定を行っていきます。
名前 佐藤かな
年齢 中学二年生
居住地 東京都
家族構成 両親、弟、妹
趣味 バレー、絵を描くこと、Youtube
プロフィールとしてはこのような感じでしょうか。
ここから更に情報を足していきます。
公立中学校に通っていて、成績は中の上。
現在はバレー部に所属していて、最近レギュラーに昇格した。
部活動は毎日あり、大会前は週末も練習するため勉強しないで寝てしまう日もある
高校生になってもバレーを続けたい
兄弟が多いため、出来れば高校と大学は公立の学校に行きたいと考えている
将来やりたいことはまだ決まってないが、得意な数学を活かして理系に進学したいと考えている
一番成績が低いのは国語で、特に現代文が苦手
ペルソナを設定することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
先ほど例にしたペルソナ設定は、まとめると「学力が中レベルの中学2年生で、文武両道を目指している。塾では内申のための定期テスト対策や公立高校入試対策、苦手な国語の克服に対応してほしい」となります。
このようにペルソナを設定することで生徒の生い立ちや思考の背景にまで踏み込み、生徒からのニーズをより深く理解することができます。
もしこの生徒が入塾を希望するとしたら、定期テストの成績アップや学校の勉強の手厚いサポートをアピールしたら良いのではないか、なんてことが考えられます。
こうしてより自塾のアピールポイントを明確にすることができます。
集客で陥りがちな失敗の一つが、幅広い層の生徒にアプローチしようとすることです。
幅広い層に自塾を宣伝しているつもりが、結果として誰にも刺さっていなかった。
こうしたミスを防ぐためにも、ペルソナを設定することは重要になります。
また、ペルソナを設定することで、現在の自塾に足りない部分も見えてきます。
例えば、この生徒は国語、特に現代文が苦手です。しかし、自塾では英数の対策しか行えず、現代文の対策は学校のワークに任せきりの状態だったということがあるかもしれません。
勿論、これまで培ってきた強みの方が大事です。一方で、弱みを認識しておくこともマーケティングをする上では重要になります。
またペルソナ設定は集客以外でも使うことができます。
まず、生徒の現状や抱える課題が明確になります。
さきほど例に挙げた「佐藤かな」さんのように、毎日部活で頑張っている生徒であれば、他の生徒に比べて時間が勉強に割ける時間が少ないので、塾に来てもらう時間の中でできるだけ効率的に学習を進める必要があります。
この際、学習塾にはどのような環境が整っていればいいでしょうか?
また、家庭学習のケアを何もしないとまずそうなので、家庭学習も見られるようなシステムが必要そうですよね。
そう考えると、ICT教材や簡単に生徒や保護者とコミュニケーションがとれるツールがあった方がいいかもしません。
こうしてペルソナ設定を元にして考えることで、現在塾に通っている生徒がより通いやすくなるための環境作りのヒントにもなります。
もちろん集客も重要ですが、今いる生徒が退塾しないで満足して塾に通い続けられることも同様に大事です。
ペルソナ設定はこうした塾にとって必要不可欠な部分に役立ちます。
「ペルソナ設定」はマーケティングの基本でありながら、様々なことの基盤としての役割もはたしてくれます。
ぜひペルソナを設定して、自塾の解像度をより高めることをオススメします。
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